STORY
~アパレル×住宅×インテリアから
生まれたPOChaus~
CROSS TALK
株式会社ジャングルジャム
代表取締役社長
芝原正博
デバイス株式会社
代表取締役社長
村松慶多
TALK.01
村松
世の中にいろんな住宅商品がある中で、住宅メーカーとして、私たちらしく何が提供できるかを考えた時、「住む場所」と「着るもの」、この二つのビジネスの掛け合わせで新たな価値を創造したいと思いました。人が生きるベースは、住む場所があり、着るものがあり、食べることですからね。そこからはとんとん拍子で。「じゃあ、ちょっと声かけてみるよ」と社内のデザイナー・袴田に紹介されたのが、PORT OF CALLの芝原さんでした。
芝原
僕は、PORT OF CALLという洋服屋さんを日本で11店舗展開していて、店ごとに国や地域のイメージを設定し、全店舗を自らデザインしています。20年来の付き合いの袴田さんはファッション畑の方で、すごくセンスがいいので一目置いていたんです。そんな彼に僕がデザインした店を褒められ、「一緒にやりませんか」なんていわれたら、もう、二つ返事でOKですよね。家づくりに興味があった僕にとっても貴重なチャンスでしたし、彼が携わるメーカーさんだったら間違いないと思いコラボレーションが実現しました。
TALK.02
村松
最初にやったのは、ブランド名とコンセプトを決めること。名前については芝原さんにお願いしました。
芝原
僕の洋服屋さんのブランド名であるPORT OF CALLは、直訳すると「寄港地」。「みんながよく行く場所」という意味もあるので、それを住宅に発展させて『PORT OF CALL haus』と名付けました。
村松
hausにも、特別な想いを込めたんですよね。
芝原
そうです。hausは、ドイツ語で「家」や「家族とのあたたかな時間」のこと。PORT OF CALL haus=家族や友人が集うあたたかな場所という、家づくりへの想いを込めました。
TALK.03
村松
PORT OF CALLのお客さんを見ていると、なんかワクワクした感じの人が多いんですよね。
その時思ったんです、この服似合うかな? どうコーディネートしようかな? と服を選ぶように、
ワクワクしながら創りあげる家・暮らし方をご提案したいな、と。
芝原
そこで生まれたPORT OF CALL hausのコンセプトが、『好きな服を着るように、好きな家に暮らせば、暮らしはもっと愉しくなる』でした。
村松
そして、デザインのコンセプトは『coastal』。
芝原
僕は、アメリカ西海岸やオーストラリアに子会社があるので、そこを拠点に1年の半分くらいを海外で過ごしてきました。
各地で、おしゃれなブティックホテルに泊まりまくった経験を、住宅に落とし込みたいと思っています。
TALK.04
芝原
ブティックホテルって一日遊べるんです。ルーフトップにプールがあるし、プールサイドにはバーカウンターもある。さらにファイヤーピットもあってバーベキューもできる。
村松
夢のような場所ですね。ブラッシュアップするために、時々スタッフみんなで行きたいな。
芝原
そう。すごくエンターテイメント性の高い建物で、部屋に行けばデザインも凝っているのでワクワクする。それをそのまま住宅に落とし込めたら、とても素敵なことだなとずっと思っていました。
村松
そんな家なら住みたいし、帰りたいし、仲間も呼びたい、とつながってくるはず。
芝原
コロナ禍をきっかけに、おうち時間がすごく進化していますよね。例えば海外では、別にお金持ちじゃなくても、ホームパーティーやバーベキューを当たり前のようにやって愉しんでいる。
村松
そういった、日本ではまだ非日常に思われるライフスタイルをプロデュースして、私たちの住宅で実現していきたい!と思うわけで…
芝原
デザインがよくて、さらに一日中遊べちゃう、そんな家があったらいいよね!というのが、僕たちのスタートでした。
TALK.05
芝原
最初に、家づくりの基本となるイメージを伝えるのが僕の役割。海外で見たもの、撮りためたものなど、イメージがあふれてくるんです。アイデアをバンバンバーンと投げて、それをデザイナーが画に起こしてくれる
村松
芝原さんのイメージを、住宅のプロである私たちが具現化していきます。
芝原
少しずつ調整していって、庭の体裁や外壁、色や素材などについても、僕のイメージを細かく伝えていきます。とにかく、僕自身がめっちゃ楽しんでいます。
村松
ハウスメーカーでは結構規制が多かったりするけど、私たちは「できない」ではなく「どうやったらできるか」に挑んでいるので、作業しながらも「何ができるんだろう」とワクワクしちゃいますよね。
TALK.06
芝原
常に心がけているのは、いい意味での裏切り。暮らす人も、訪れた仲間も、一緒に心弾ませるようなサプライズを用意しています。
村松
モデルハウス第一号は、三島市加茂。海外のコーストラインにあるような開放感あふれる物件です。ここのサプライズポイントは、玄関ドアを開けたらいきなり広がるリビング。
芝原
さらに、白壁のリビングのドアを開けると、一面ボタニカルな壁紙。これもサプライズのひとつですね。
村松
2階まで吹き抜けの勾配天井にはシーリングファンが回り、オープンキッチンカウンターのある風景は、まるで西海岸のクラシカルなレストランのよう。
芝原
ウッドデッキはインナーテラスになっていて、家の中と外を繋いでいます。うん、とても海外っぽいですね。
村松
一方、家族や仲間との「あたたかな時間」を演出するウッドデッキや庭を作るスペースがない。じゃあ!てことで屋上に庭をつくったのが、モデルハウス黒瀬です。屋上に集う家族やゲストの動線を考え、LDKと洗面所を2階に、居室を1階にしました。
芝原
コンクリートを基調にしている黒瀬は、まさにブティックホテルのような、無機質でモダンな内外装が印象的です。僕のアパレル・ブランドで扱うデザインが、壁紙になって、広い玄関ホールに貼られています。
村松
この玄関ホールが技ありの空間で、サーフボードなどの‘見せる収納’ができるので、趣味のギャラリーとしても利用できるんですよね。
芝原
あと、玄関を入ると、いきなり居室が並んでいますが、部屋のドアにはホテルのルームナンバー風に数字が書かれていたりして、これもサプライズとして楽しんでもらえると思います。
村松
私たちが創る家の愉しさ、暮らし方を、もっともっと多くのお客さんにも味わってもらいたい。
芝原
人を呼びたくなる家、帰りたくなる家、ずっと遊べる家を、お客さんと一緒に創っていきたいですね。
TALK.07
村松
PORT OF CALL hausは、建設に至る前の打ち合わせから、すごく満足度の高いご提案ができると自負しています。
芝原
早い段階からデザイナーが同席して、あれこれと話しを伺い、オーナーさんも含めて楽しみながら練り上げていくので、とにかく自由度が高い。
村松
技術を柔軟に組み合わせて、オーナーさんの希望を叶えるのが私たちの役目ですからね。
芝原
あと一つ明確に言えるのは、壁紙は僕のアパレル・ブランドのデザインを使うため、「他社には絶対ない」ということ。今後は、家具やファブリックにもこれらのデザインを展開していきます。内装も外装もカスタマイズして、オーナーさんの個性をすごく反映できると思います。
村松
私たちの物件は、やはり海が似合うので、サーフィンのメッカなどにもPORT OF CALL hausの住宅を建てることを計画中。乞うご期待ですね。
TALK.08
芝原
PORT OF CALL hausの家を建てると、例えば、海に流すほどに海を綺麗にする洗剤、宇宙飛行士も使っている飲み込んでも大丈夫な歯磨き粉、家族と地球を健康にするナチュラルコスモのヘアケア商品など、エシカルな日用品が3年分ついてきます。
村松
これらはサブスクリプションになっているので、4年目以降も継続できます。また、コンポストや雨水タンクもプレゼント。
芝原
PORT OF CALL hausの家は「畑」が標準装備なので、毎日出る生ゴミからコンポストで作った堆肥、タンクにためた雨水を畑で使って、美味しい自家製作物が収穫できます。
TALK.09
村松
毎月エシカルな日用品が家に届くから、買い物時間が節約でき、好きなことに時間を使えるようになります。
芝原
例えば、その浮いた時間を使って作物を作る。生ゴミ堆肥を使って美味しい野菜が食べられるなら、家族が協力するし、みんなの会話も増える。
村松
すると、休日も、おうち時間も楽しくなる!
芝原
ということで、僕たちの建てる家に住むと、家族が仲良くなると思います。
村松
構造的な面では、耐震性が高いので、大事な家族を地震から守ります。また、省令準耐火構造といって、火に強い木造住宅なので、火事からも家族や財産を守ります。
芝原
つまり、PORT OF CALL hausの家に住むと、知らず知らずのうちにサステナブルで安全安心な暮らしに切り替えていくことになるってことですね。
TALK.10
村松
生きるということは、全てにつながってくるので、PORT OF CALL hausの家を通して価値あることを発信できると思っています。潜在的に変化を求める人、顕在的に変化しつつある人に、是非住んでいただきたいですね。
芝原
僕たちが提供するのは、大切なことに気づける素敵な家。お金のあるなしに関わらず、すごく愉しい家で、住むことによって環境や健康、人とのつながりなどを大切にできる、そんな日常をお届けしていきたいと思います。
村松
家を建てるごとに一組一組とオーナーさんが増えていきます。そこで、ライフスタイルやマインドを共有し情報交換をするために、オーナーさんの集いを定期的開催。それがどんどん大きくなって、いつかオーナーさんたちと一緒に、PORT OF CALL haus 流の新しい暮らし方や価値観を世の中に伝えるようなアクションができるといいなと思っています。
株式会社ジャングルジャム 代表取締役社長
芝原 正博
1999年青山学院大学経営学部経営学科卒業。2000年(有)ジャングルジャム設立、カリフォルニアのブランドROIALの日本独占代理権獲得。2001年(株)ジャングルジャム設立。2004年代官山にport of call の前身となる旗艦店Far eastをopen。2008年オーストラリアのブランドTCSSの独占代理権獲得。2012年アメリカとオーストラリアに子会社設立。グローバルCEO就任。2013年BANKS JOURNALを立ち上げ、日本、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランス、スペインで展開。2018年BANKSの旗艦店をダウンタウンLAにオープン。2022年までにport of callを日本国内に10店舗オープン。
デバイス株式会社 代表取締役社長
村松 慶多
2002年4月海上自衛隊に入隊。教育訓練後、横須賀の「はつしま」入船。2002年父親が経営する(有)村松設備入社。2009年(株)ビルドアップ入社。住宅資材の製造及び小売業に従事。2012年に営業部長、2014年4月執行役員に就任。経営と人生哲学を学び、理想の経営が見つかり退社。2015年2月共同経営でフロンヴィル(株)設立。その後持ち株をすべて譲渡し、退社。2015年10月デバイス(株)設立。